2024年 01月 24日
町ガ銀河進出への道~新たなる旅~Ep4&Ep5
まちだガールズ・クワイア/町ガ銀河進出への道~新たなる旅~Ep4 大阪編
(2024.1.13@大阪 心斎橋RUIDO)
まちだガールズ・クワイア/町ガ銀河進出への道~新たなる旅~Ep5 渋谷編
(2024.1.19@東京 渋谷Pleasure Pleasure)
珍しくライブレポート……なのかこれは?
東京都町田市で活動しているコーラスグループ、まちだガールズ・クワイアの東阪ワンマンツアーEp4大阪編およびEp5渋谷編に参戦してまいりましたので、思った事をつらつらと書いてみたいと思います。
* * *
まちだガールズ・クワイア(以下、町ガ)のワンマン、これまで実際に足を運んだのは2019年の町田市民ホールでの「町ガVS市民ホール」のみで、それ以来となります。Ep2とEp3は配信があったのでそちらで見ましたが、とくに2ndアルバム「オリオン座流星群」レコ発ライブだったEp3が圧巻で、何で現地に行かなかった!とたいへん悔しい思いをしましたので今回は一念発起してEp4、Ep5ともに参戦しようと思い立った次第。
その「VS市民ホール」でもシングル曲「銀河ステーション」の元ネタとなった宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を引用しての朗読劇風の演出があったわけですが、Ep2もシングル「Moonbase」にちなんでサブタイトルが「月面基地で会おう」でしたし、Ep3はタイトルそのままオリオン座への長い旅をコンセプトにした2nアルバムを途中MCなしで曲順そのままにステージ上で完全再現、まるでTVアニメ最終回のクライマックスのようなテンションに一体どうなるんだろうかとハラハラしながら見ていたのを思い出します。そのような感じで「銀河を旅する」というコンセプトイメージから来る強い物語性のあるステージが、ワンマンシリーズの大きな特徴なのは間違いないところかと。
一方で、今更古い話を蒸し返すようで恐縮ですが元はと言えば町田のご当地アイドル2グループが諸事情で解散、その元メンバーによって結成されたのがそもそもの町ガというグループの始まりでした。いわゆるアイドル現場にとどまらない地域に根差したコーラスグループを目指して70年代の歌謡曲や童謡歌曲などもレパートリーに持つほか、旧グループ時代の持ち歌、ショーキチ師匠やキンモクセイなどプロデューサー陣由来の楽曲のカバーなど、オリジナルアルバムとは別にカバー曲のアルバムシリーズがあるほどカバーの持ち歌が多いのも町ガの特色の一つ。
その中には、かつて交友があったけど今は活動を止めてしまった他アイドルグループの持ち歌だった曲も。一度は断たれたはずの2つの夢が再び形を持ってよみがえるという町ガ自身の再起の物語に、去っていった盟友たちの思いもまた歌の継承を通して重ねられていって……そんな風に、何者かになりたかったあなたや私やさまざまな「誰か」の思いを受けて、6人になってもなお燦然と輝き続けるセブンスターズ、それが町ガなのだ!というもう一つの大きな物語がそこにあることを個人的に強く実感したのが、Ep4大阪編までの流れでした。
そういう意味では、そんな活動を積み重ねた先の一つの節目、集大成としてのワンマンライブとして、Ep5渋谷編が大阪編の内容をもう一度反復するにとどまっていたとしても、よかったね、頑張ったね、という風に我々観客は多幸感でいっぱいになって終わっていたとは思います。ところがそこに例の「未来からの電話」がギミックとして登場。
今にして振り返ればEp4は大阪での初ワンマンとあって、新カバーアルバムを引っ提げての見ている我々が期待するような形の順当なレコ発ライブだったと思います。同様にEp5渋谷編でも同じように最新のカバー曲を自信をもって送り出していたはずが、観客である我々には電話があったという事実がやはり心に引っ掛かる。セトリに次第に2ndの楽曲が混ざってくるにつれ、過去のEp3を反復する流れに迷い込んでいくような、不思議な感覚に捕らわれていく……。
メンバーは電話の内容を直接は知らないながら、観客の我々は「ICE NINE」を歌えばそこで何かが起きる事を知らされている。いつ歌うのか、それとも歌わないのか……とハラハラして見守っていた所に、「最後の曲」としてそれを歌い終わった瞬間、文字通りステージ進行がフリーズしてそのまま終幕してしまうという衝撃のラスト。強烈な「次回へつづく!」を迎える事となったわけです。有名なSF映画の三部作よろしく、来たるべき次エピソードまで我々観客は大きなお預けを食らう形となったのでした。
(そもそも電話をかけてきた「未来の町ガ」はその日が渋谷のワンマンの真っ最中だと知っていて、何故過去へコンタクトを取ってフリーズさせようとしたのか……何もかもが謎です……)
余談ながら、その「ICE NINE」もそもそもはショーキチ師匠がかつて手掛けた他アーティストへの提供曲で、「急にロマンス」「Atmoshere」と同じ文脈上にあると言える曲。また数々の洋楽のカバーにしても本来はそれぞれの時代ごとの楽曲であり、過去と未来が交錯、時間と空間を渡り歩く旅を体験する、そんな側面もあったライブだったように思いました。
町ガのような規模のアーティストにとって、本来ワンマンライブの開催自体が大きな挑戦のはずで、それを次エピソードのための壮大な前フリとして使うというのは本当に大きな英断だったと思います。集大成のようなステージでもって節目を祝うような展開を期待していた人は相応に動揺するラストだったかも知れませんし、終演時の他のお客さんの拍手などにも少なからず戸惑いが見られたのも事実ですが、その日その場にいた私たちはまさに物語の目撃者でもあり、伴走者でもあるという思いで、この先まだまだ続くであろう物語の行く末に大きく期待を寄せていきたい……と思ったのでした。
今にして思えば、Ep4・Ep5が連続公演でタイトルが「新たなる~」と来ればどうしても先述の有名過ぎるSF映画の旧三部作が脳裏をよぎるわけで、それに倣うのであればやはりEp5とEp6の間は強烈な引きでもって「つづく」になって皆で「えーーーっ!?」ってなるのが既定路線、あらかじめ予告されていた事だったのかも知れませんね。七間町のオリオン座で当時のイシダ少年が受けたであろう衝撃を令和の今になって皆で追体験する事になるとは――!
(オリオン座が当時上映館だったかどうか、イシダ少年がそこで観たかどうかまでは知らんですが)
Ep4だけ見た人、Ep5だけ見た人にはまたそれぞれ違った景色が見えていたでしょうし、何はともあれ今回「つづく」で終わったのが正解だったかどうかは次のエピソード次第ではあるのですが、少なくとも来年この続きとなるワンマンが開催にこぎつけられるように私たち「愉快な仲間たち」もしっかり応援しないと!という思いも新たにするのでした。
そして銀河への旅は続く……。
余談ながら、その「ICE NINE」もそもそもはショーキチ師匠がかつて手掛けた他アーティストへの提供曲で、「急にロマンス」「Atmoshere」と同じ文脈上にあると言える曲。また数々の洋楽のカバーにしても本来はそれぞれの時代ごとの楽曲であり、過去と未来が交錯、時間と空間を渡り歩く旅を体験する、そんな側面もあったライブだったように思いました。
町ガのような規模のアーティストにとって、本来ワンマンライブの開催自体が大きな挑戦のはずで、それを次エピソードのための壮大な前フリとして使うというのは本当に大きな英断だったと思います。集大成のようなステージでもって節目を祝うような展開を期待していた人は相応に動揺するラストだったかも知れませんし、終演時の他のお客さんの拍手などにも少なからず戸惑いが見られたのも事実ですが、その日その場にいた私たちはまさに物語の目撃者でもあり、伴走者でもあるという思いで、この先まだまだ続くであろう物語の行く末に大きく期待を寄せていきたい……と思ったのでした。
今にして思えば、Ep4・Ep5が連続公演でタイトルが「新たなる~」と来ればどうしても先述の有名過ぎるSF映画の旧三部作が脳裏をよぎるわけで、それに倣うのであればやはりEp5とEp6の間は強烈な引きでもって「つづく」になって皆で「えーーーっ!?」ってなるのが既定路線、あらかじめ予告されていた事だったのかも知れませんね。七間町のオリオン座で当時のイシダ少年が受けたであろう衝撃を令和の今になって皆で追体験する事になるとは――!
(オリオン座が当時上映館だったかどうか、イシダ少年がそこで観たかどうかまでは知らんですが)
Ep4だけ見た人、Ep5だけ見た人にはまたそれぞれ違った景色が見えていたでしょうし、何はともあれ今回「つづく」で終わったのが正解だったかどうかは次のエピソード次第ではあるのですが、少なくとも来年この続きとなるワンマンが開催にこぎつけられるように私たち「愉快な仲間たち」もしっかり応援しないと!という思いも新たにするのでした。
そして銀河への旅は続く……。
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by asdn_4231
| 2024-01-24 23:05
| live & stage
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2023年 05月 29日
007/スペクター
「007/スペクター」(2015)
監督:サム・メンデス
脚本:ジョン・ローガン、ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド、ジェズ・バターワース
出演:ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツ、デイヴ・バウティスタ、レイフ・ファインズ、モニカ・ベルッチ、他
先代Mが死後に残したメッセージを元に、ジェームズ・ボンドはメキシコシティにて殺し屋スキアラと対決。後日、彼の葬儀の場で未亡人となった妻ルチアに接触し、亡き夫が所属していた組織の情報を得る。その組織こそかつてヴェスパー・リンドの裏切りに関与したミスター・ホワイトや、ボンドがこれまで対峙してきたル・シッフル、ドミニク・グリーンらが所属していたクオンタムをも従える国際的な犯罪組織「スペクター」だった。ローマで行われた組織の秘密会合に潜入したボンドは、そのリーダーの座に座る男がかつて自分の養父だったハンス・オーベルハウザーの実子であり義理の兄でもある、死んだはずのフランツであることを知る。組織と袂を分かったミスター・ホワイトがオーストリア山中に潜伏していることをつかんだボンドは、組織の殺し屋よりも先んじてホワイトと接触、娘マドレーヌを組織の暗殺から守ってほしいと頼まれる。組織の殺し屋ヒンクスの追跡から逃れながら、ボンドはマドレーヌと二人でホワイトの残した手掛かりを追い、やがてスペクターの拠点を探り当てる。そこでボンドは、フランツ・オーベルハウザー=エルンスト・ブロフェルドと因縁の対面を果たす事になるが……。
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by asdn_4231
| 2023-05-29 23:55
| 映画
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2023年 02月 25日
007/スカイフォール
「007/スカイフォール」(2012)
監督:サム・メンデス
脚本:ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド、ジョン・ローガン
出演:ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、ジュディ・デンチ、他
各地に秘密潜入しているMI6のエージェント達の身元リストが漏洩、奪回任務についたジェームズ・ボンドだったがMが命じた誤射を受け渓谷に滑落しそのまま消息を立ってしまう。生死不明のまましばし隠遁生活を送っていたボンドだったが、ロンドンのMI6本部が爆破テロ被害にあった報道を知りMI6に復帰。問題の漏洩リストを奪ったテロリストの雇い主を掴むべくボンドは上海からマカオを巡る中で、MI6施設をハッキングして爆破テロを仕組んだ、サイバーテロ犯のシルヴァにたどり着く。ボンドが彼の身柄を確保するが、押収した機材から逆にMI6のシステムに侵入されてしまいシルヴァは逃走。かつてMの部下だったという彼の狙いは、自身を見捨てたMへの個人的な復讐だった……。
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by asdn_4231
| 2023-02-25 23:17
| 映画
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2023年 01月 29日
007/慰めの報酬
「007/慰めの報酬」 (2008)
監督:マーク・フォースター
脚本:ポール・ハギス、ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド
出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュレリンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、他
ル・シッフルとの対決後、最愛の女性ヴェスパーを失ったボンドは、シッフルの背後の組織に関与する謎の男ミスター・ホワイトの身柄を取り押さえようとするも、MI6のチーム内から裏切り者が出たことでこれを取り逃がしてしまう。裏切った職員が受け取った報酬の出どころを追う中で、ボンドは南米で慈善事業を推し進める実業家ドミニク・グリーンの存在に行き当たる。ボリビアの元独裁者で現政権に対しクーデターを起こし返り咲きを画策するメドラーノ将軍をグリーンが秘密裡に資金面で援助する代わりに、次期政権下で資源開発の利権を得ようとしていたのだった。捜査にのめり込むボンドは事件の関係者の殺害を疑われ、本国から支援を打ち切られ諜報員の資格を剥奪されそうになるなど孤立無援の中、メドラーノ将軍を家族の仇と狙う女性カミーユとともにグリーンを追うが……。
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by asdn_4231
| 2023-01-29 23:06
| 映画
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2023年 01月 28日
007/カジノ・ロワイアル
「007/カジノ・ロワイアル」(2006)
監督:マーティン・キャンベル
脚本:ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド、ポール・ハギス
出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ、他
00ナンバーに昇格した諜報員ジェームズ・ボンドは、マダガスカルでとある爆弾魔の足跡を追う。入手した携帯電話から彼に指示を下していた武器商人を突き止め、そこからマイアミでの空港テロを未然に防ぐに至るのだった。その空港テロの黒幕だったル・シッフルという男はテロ失敗による資金損失の穴埋めのため、一攫千金を狙ってモンテネグロで行われるカード大会「カジノ・ロワイヤル」に出場するという。彼の身柄を取り押さえるため、現地駐在員のマティス、財務省のお目付け役であるヴェスパー・リンドらとともに結成されたチームにて、ボンドもまた出場しル・シッフルとカードテーブル上で対決することになるが……。
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by asdn_4231
| 2023-01-28 23:55
| 映画
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